こんにちは、ゆうみんです!
前回の記事で、中学受験とスポーツの両立について書きました。
一般的に「受験が本格化すると、スポーツを中断する場合が多い」という内容でしたが、今回は、別のパターン。
ハイレベルで続けているスポーツの場合です。
子供が男の子のせいか、周囲には、小さい頃からスポーツ系の習い事を続けているご家庭が多いです。
小学生のうちからセレクションを経てクラブチームで活躍している子が、中学受験を考える場合。
- 中学・高校、できれば大学まで、受験を気にせず、好きなスポーツに打ち込んでもらいたい。
- 本人はプロ選手を夢見ているけれど、親としては、叶わなかった場合の進路も用意しておきたい。
……という動機を聞きます。
だから、受験期のスポーツの中断はなし。その代わり、受験校のレベルは、本人の無理のない範囲で。
そういうスタイルで私立中へ進学するお友達もチラホラいるのです。
しかーし!!
先日の記事にも書きましたが、中2のこの時期、やはり付属の高校に上がれるか否かで、悩んでいるとのこと。
付属の高校進学への障壁となるのが……出席日数だと言うんです。
私立中に通いながら、クラブチームで大好きなサッカーを続けているAくんは、平日夜の練習はもちろん、週末は遠征や試合と、サッカー漬けの日々を送っています。
ここで問題になるのが「土曜日」。
土曜日のほとんどが休みの公立中に対し、私立中は土曜日も授業があります。
毎週土曜日、学校を休んでクラブチームに参加すると、出席日数が足りなくなってしまうそうなんです。
JFL主催の大会であれば「公欠」扱いになるけれど、練習試合や遠征には適用されません。(この基準も、学校によって差はあるかもしれませんが、「公的な団体の主催か否か」が目安になるようです)
思わぬ体調不良で欠席する可能性も考えながら、進級・進学に必要な出席日数を計算するのに必死!の毎日だとか。
Aくんが通う私立中は、サッカーを頑張ることを応援してくれていて、休んでしまった科目は補習や追試を行い、何とか内部進学に必要な成績をクリアできるようにと、手厚くケアしてくれているとのこと。
ただ、「規程の出席日数だけは、どうすることもできない」と言われているそうです。
一方、クラブチームからは、公立への転籍を打診されているそう。
出席日数の調整のため不在になる試合があったりすると、チーム編成上、都合が悪いのでしょう。
でも、公立中へ移ったとしても、またすぐに高校受験の時期がやってくる。
それに、クラブチーム内でもセレクションがあり、高校以降も続けられるかはわからない。
そうなった場合、次は高校サッカー(部活の強豪校)で全国大会を目指すという選択肢も出てくる。
致命的なケガをしたら、そこでサッカー人生が終わる可能性もある。
シビアな選択を迫られますね……。
プロの世界で活躍することを夢見ているAくん。
親としては全力で応援したいし、大きな夢を見てしまいますが、リスクや安定について考えておくのも、また親の役目ですよね。義務教育期間の14歳だし。
……という話を聞きながら、「見込みがあると、逆に大変なんだなぁ」としみじみ思いました。
受験は合格して終わりじゃない。
耳にしたことはあったけれど、こういうことだったのか!と、今になって実感します。
その立場・状況になってみなければわからないことも多いけれど、誰かの・何かのご参考になればと思い、記してみました。